5月22日(日) コンサート&音楽劇 ~うたと記憶とたぐる~
2016年5月25日更新
群声集団 「サンガツオモシアトラム」主催の複合イベントが行われました。
ミニコンサート、音楽劇、ワークショップなど多くのお客様が舞台と一体になってそれぞれを堪能されました。
また主宰のなかええみ様から次のような嬉しいメッセージをいただきました。
~メッセージ~
ギャラリー鶉さんは、都会の真ん中にありながら自然環境と共存する空間です。
私たち演劇カンパニーは、ここでお芝居を上演することにしました。
中と外の空間は大きな窓で区切らている。中に居ながら外に居る様に感じるスペースです。
舞台空間のお約束事を作るのは、私たちキャストとお客様の創造力です。
外では、木々が揺れている。
葉が落ちる。虫がいる。
時に、人の往来、生活音もある・・・。
内で行なわれている芝居の時間と外の時間に「ズレ」が起こる。
(現代の演劇では、中と外を断絶させて、中の世界感を絶対的なものにさせる場合が多い)
「ズレ」の違和感は、演劇の真実性と、実社会の真実性に揺れる瞬間をつくる。
演出することのできない「ズレ」は、時に観客に意味を持たせて提示される。
夕の部で、舞台背景の木々に一頭の蝶がいた。
劇中で、娘が鬼となる静かなシーン(転換部)でその蝶が背景で旋回した。
その後、蝶は見計らったように、後半シーンが始まるところで大きく舞台後方を横切って空へ舞い上がっていった。
この偶発的な共時性は、とても演劇的だった。
夕刻になるにつれ、日も落ちていく。
照明マンは、日に呼応して、照明を煌々とつける。
昔、薪火をつかって行なわれていた時の芝居の疑似体験もできました。
ギャラリー鶉さんのお庭の水路には、
メダカが泳ぎ、池には睡蓮が咲き、風の通る場にベンチが置かれている。
お客様にとって、休憩中も、終演後も寛げるステキな処でした。
演劇とともに開かれたコンサートもそんな空間に助けられ、テーマの「癒し」を自然と提示させることができ、お客様との距離も自然と親しみやすくなりました。
また、機会があれば、コンサートやおはなし会等を開かせていただきたいと思っております。
ギャラリー鶉さん、ありがとうございました。
サンガツオモシアトラム 演出家 なかええみ
FB:https://www.facebook.com/SUNGATu-HOMOTHEATRUM-1658866091022752/